府民連ニュース2009年9月19日号
「橋下改革」の正体は破たんした“構造改革”路線 いまこそ「WTC移転NO!府民生活まもれ」の大運動を
「9月府議会に向けた府政問題学習交流会」ひらく
17日、府民連は「9月府議会に向けた府政問題学習交流会」を開催しました。
府下の各分野や各地から150人が参加しました。
学習交流会では、二宮厚美・神戸大教授が「政権交代後の日本と大阪橋下府政」と題して講演しました。
冒頭、二宮氏は「国政では国民にとって“利用可能”な政権が誕生したが、大阪では府民の声を聞く耳を持たない府政が続いている」と指摘。
国政での政権交代について、「自公政権がすすめてきた『構造改革』路線がみずからの墓穴を掘った」とのべました。
二宮氏は、橋下知事が主張する「地方分権」を、「道州制移行型分権化」だとのべ、道州制とそれにともなう府政の空洞化、府のガバナンス(統治機構)化など特徴をあげました。
また、「国にやるべきことをやらせたうえで、地方が実状にあった施策をすすめることが地方分権。橋下知事のは『勝手にやらせろ』だ」と批判。
同時に、総選挙をめぐり橋下知事や「首長連合」は「道州制移行型分権化」を総選挙の争点にすることをねらったが、新自由主義の路線かそれに代わる新しい政治かが国民的に争点となるもと、橋下知事らのねらいは空転におわった、と分析しました。
道州制そのものについても「大阪以外の他府県からは総スカンの状態で実現への道のりはきわめてきびしい」と指摘。
関西州の“州都”としての府庁WTC移転についても「関西財界との“道行き心中”だ」とその無謀ぶりを批判しました。
二宮氏は最後に、民主党政権で国民運動に新たな条件が生まれていることを紹介。
その条件と橋下府政とのねじれ――公立高校授業料無償化の流れと日本一高い大阪の授業料、「学力テスト」抽出化と大阪の結果公表・強権的競争主義、など――こそが、府民にとって「非常に有力な突破口」だとのべ、「国政と同じように大阪でも『構造改革ノー』の流れは必ず起こる。橋下知事の人気が高いように見えるが、いまこそ大府民運動を起こすチャンス」と参加者を激励しました。
講演に先立って、宮原威・日本共産党府議団長が連帯あいさつをおこない、WTC移転問題など府政をめぐる情勢、9月府議会への決意と府民運動への期待をのべました。
また、講演を受けて、新婦人、府職労、大教組、児文館育てる会が発言をおこないました。
府民連第9回定期総会を開催
府民連は17日、第9回定期総会を開催しました。
13団体が出席、1年間の府民運動を総括するとともに今後の運動の方針を論議しました。
9月府議会に向けたとりくみとしては、開会日集会・デモとともに、府議会議員要請行動(10/1~12)、府民宣伝(府的団体は10/12京橋)などを確認しました。
また、前田仁美事務局長(再)ほかの体制を選出しました。
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