府民連ニュース2008年9月10日号
府民連「第2回府立の施設見学会」を開催
府民連は5日、第2回の「府立の施設見学会」を開催しました。
15名の参加者はマイクロバスに乗り、弥生文化博物館(和泉市)、国際児童文学館(吹田市・万博公園)、センチュリー音楽財団(豊中市・服部緑地)、ワッハ上方(中央区)を訪問、見学・懇談しました。
弥生文化博物館は、文化財センターが指定管理をうけ、歴史、民族等に関する資料を収集し、保管・展示する施設で、日本で唯一「弥生」を網羅した博物館です。
4月の「PT案」で予定されていた特別展がなくなったことで、収入減になっただけでなく、貸し出しをお願いしていた博物館との信用・信義に関わる問題もすでにおこっていることが現地から説明されました。
国際児童文学館は、岸知事時代の1989年、鳥越信氏(児童文学者)の蔵書12万冊の寄贈先として滋賀県に決まっていたものを大阪・万博公園内に誘致したものですが、「廃止」され資料は中央図書館に移管される方向が示されています。
知事が「マンガ図書館」と罵る蔵書についても、関係者から「日本の漫画の評価は国際的にも高く、世界からも問い合わせや来館閲覧がある。宮崎駿や手塚治虫など日本のアニメーションの評判は高いが、急に生まれたのではなく、明治以降の歴史がつくってきたもの」と説明されました。
センチュリー音楽財団で説明をおこなった同財団事務局長は、「楽団誕生の際には、外国で修行中に声をかけ“引き抜いてきた”人も。『府は信頼できる』とのよびかけで入職した人もいる。労働者に対する責任は府にある」と強調。「自治体が楽団を持つ意味は、小学校や病院にでかけ、府民に『生の音楽』を聴いてもらう機会をつくること」とのべました。
見学先をつうじて、施設がつくられた経過や守り育ててきた関係者の思いが切実に語られるとともに、存続を求める府民の共同への期待が一様に語られました。
見学会参加者は、「府立の施設についてはよく知っているつもりでいたが、直接見てお話を聞いて、だまっていられない気持ちがひときわ強くなった」「見学の翌日に『隠し撮り』報道を聞いて、涙が出るほど腹が立った」と感想を語っています。
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