« 府民連ニュース2008年7月14日号 | トップページ | 第2回府立の施設見学会をおこないます! »

府民連ニュース2008年7月22日号

7・22府民総行動・デモに1千人
「修正」にとどめず「維新案」抜本見直しを

 橋下知事は、22日午後の府議会本会議で、今年度本格予算と「維新案」の一部修正を提案しました。
 私学助成・人件費など、橋下「改革」がさらなる修正を余儀なくされたことは、この間の府民運動の成果です。
 同時に今回の「修正」は、府民のくらしや願いからみればわずかなものであり、抜本見直しを求める府民運動がさらに必要です。 

P1000428_025

 22日昼に開かれた府民連の「『維新案』抜本見直し求める7・22府民総行動・デモ」には、酷暑をものともせず1千人が参加しました(写真)。

 教育塔前で開かれた集会で、あいさつに立った宮原たけし・日本共産党府議団長は、「知事『修正案』は、非常勤職員賃金を4%カット→カットなし、私学授業料助成の上限を年収540万円→680万円、などの改善点があった。これらは府民運動と日本共産党の論戦の成果。一方で人件費の削減幅はたった0.5%の縮小にとどまり、私学経常費助成も幼稚園のみ2.5%の削減幅縮小にとどまった」とのべたうえで、「財政再建が主題でありながら、大型開発と同和行政終結について日本共産党しかものを言わなかったことも今議会の特徴」と「オール与党」府政の責任に言及。また、「『PT試案』からみれば、35人学級復活はじめ大きな変化をつくりだしてきた。文化施設、4医療、府立高教務事務補助員など今後の課題として持ち越されたが、民主党も委員会でとりあげるなど変化がおこっている。これらの変化をいっそう促進するのはみなさんの運動」とのべ、府民運動のさらなる発展への期待をのべました。

 「大阪の高校生に笑顔をくださいの会」の代表は、「これまで、2,110人の高校生から橋下知事へのメッセージをあつめ、府に届けました。15日には記者会見・要請行動を、18日には500人の集会・パレードを成功させました!」と暑さを吹き飛ばすような発言。「橋下知事には、『心の器をもっと広げて、府民の声に耳を傾けてください』といいたい。引き続き『笑顔の会』は活動を続け、知事に直接会って大阪の高校生の思いを知らせようとがんばります!」という決意表明に、参加者から大きな拍手と歓声が起こりました。

 塩見洋介・障連協事務局長は「『維新案』発表時に知事は『障害者・治安・医療は優先して見直した』と話した。しかしその『見直し』は、129ある障害者関連補助金のうち約3割について、削減幅をちょっとへらしたり削減時期をずらしたりしただけで、ほとんどの施策は切り捨て・削減」と指摘、「障害者やその家族が求めているのはそういうことではない。『総論賛成、各論反対』とマスコミなどはいうが、私たちは『総論反対』=『「維新案」そのものの見直し』を求めている」と強調しました。そして「あすで7月府議会は終わるが、これからのたたかいが大事。市町村でも『便乗カット』的な動きがある。これまで広がった力を生かして、『自治体らしい自治体』を求める運動をつづけていこう」とよびかけました。

 平井賢治・府労組連書記長は、「今回の『修正』では府民の生活は守れない。懲戒処分にも匹敵するような犠牲を職員におしつけ、それを理由に府民にも痛みを強要するのが知事のやり方」と批判したうえで、「知事の『財政再建』の先にあるのはくらし・福祉の復活ではなく、『自己責任と互助』の大阪、大阪府『解消』」だと強調。「府労組連は府民・職員生活擁護と財政再建の両立を訴えてきた。今議会は明日までだが、『維新案』を抜本的に見直してくらし・福祉をまもるたたかいはこれから」と決意をのべました。

 集会のあと、1千人の参加者は、「橋下知事は府民のくらしをまもれ」「維新プログラムは府民の声を聞いて見直せ」「大型開発やめて財政をたてなおそう」などと声を上げながら、府庁前をデモ行進しました。

府民連ニュース7月22日号PDF版はこちら→「080722.pdf」をダウンロード

|

« 府民連ニュース2008年7月14日号 | トップページ | 第2回府立の施設見学会をおこないます! »

府民連ニュース」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 府民連ニュース2008年7月22日号:

« 府民連ニュース2008年7月14日号 | トップページ | 第2回府立の施設見学会をおこないます! »